車検はユーザー車検で出費を抑えよう。でも待って。その車、実は整備が必要かも。

財テク

どうも、『てったのぶろぐ』管理人です。

車をお持ちの皆さん、車の車検はちゃんと受けているでしょうか?

一般家庭の車なら、2年に一回車検を受けなければならず、大変大きな出費になってるかと思います。

昨今、少しでも車検の費用を抑えようと、“ユーザー車検”なるものを実施されている方も少なからず見受けられます。

ディーラーや整備工場と違って大変安くなるので家計も大助かりですね。

でも、待ってください。

その車、実は整備が必要だったり、故障寸前かもしれません。

ケイコ
ケイコ

車検に受かってるんですよ?しばらく安心して、乗れるはず。

何を寝ぼけてるんですか?

…あっ、またケイコさん…。

“ユーザー車検”は確かに安く車検を実施できます。できるんですが、

車検と点検整備は”別モノ”です。

ケイコ
ケイコ

べつ…もの…??

今回は、”車検”と”法定点検”の違いを解説しようと思います。

ぜひとも参考にして、いただければと思います。

1. 車検

はじめに、車検について、ざっくり説明させていただきます。

1-1. 車検とは

 車が”道路運送車両法”の保安基準(自動車の構造、装置、乗車定員等)を満たしてるか検査する制度です。

検査であって、点検ではありません。

自動車の構造という点でいえば、

  • 改造していないか?
  • 極端に車高が低くないか?

装置という点でいえば、

  • ヘッドライト、ランプ等は点灯するか?
  • 窓は開くか?閉じるか?

環境性能でいえば、排気ガスの公害防止性能のチェックをしたりします。

てった
てった

公道を走るのに、国土交通省が定めた車かどうかとゆーことなんだね。

1-2. 車検の有効期間

一般家庭の自家用車であれば、

  • 新車であれば、購入して3年後に初めての車検
  • 2回目以降の車検は、2年毎に訪れる

というスパンで車検を実施します。

(窓ガラスの写真)←カラムにしようかな?

1-3. 車検の有効期限が切れると

車検が切れている状態で公道を走るとどうなるか、解説しましょう。

①道路運送車両法違反

  • 6点の違反点数が加算
  • 30日間の免停
  • 6ヶ月以下の懲役
  • 30万円以下の罰金
  • 逮捕

②事故ったら人生おだぶつ

  • 自賠責保険が未加入(車検と自賠責保険の加入はセットのため)
  • 民間保険の効力条件に、車検に合格していることが約款に記載。
くろてった
くろてった

ずるっこしないで、ちゃんと車検に合格しようね。

2. 法定点検

つづいて、法定点検についてざっくり説明します。

2-1. 法定点検とは

“道路運送車両法”で定められている車の点検です。

 車の故障やトラブルを未然に防止し、安全に走れるように点検→整備するために実施します。

定期的に点検することが義務付けられています。

点検には、2種類あります。

  • 12ヶ月点検(1年点検)
  • 24ヶ月点検(2年点検)

二つの違いは点検する項目量です。

てった
てった

点検項目は後述します。

くろてった
くろてった

たっくさんあるもんね。

以下の表は、新車を購入したと過程してからの点検スケジュールです。

経過年数購入1年2年3年4年5年6年
車検新規登録以後2年毎に実施
24ヶ月点検
12ヶ月点検

一般家庭の車をディーラーや整備工場に車検をお願いすると、車検と法定点検(24ヶ月点検)はセットになっていることが大半です。

3. ユーザー車検

車の所有者が自分で行う車検のことです。

運輸支局の検査場に自分で車を乗って行き、車検を受けます。

てった
てった

軽自動車は”軽自動車検査協会”に持っていってね。

■ある程度の車に関する知識が必要

  • 検査予約
  • 必要書類の準備
  • 合格に必要な整備
  • 検査場に持ち込む時間の確保

上記のことを自分で行う必要があります。

■メリット

・車検を自分で行うため、車検に必要な費用を抑えられる

3-1. 代行車検

ユーザーの代わりに代行業者が車検を受けてくれるサービスです。

代行業者が車検の手続き、立ち合い検査、合格にかかる最低限の整備などを代行してくれます。

代行業者の多くは、法定点検・整備は省略しているので、代行手数料を割安に設定している傾向があります。

くろてった
くろてった

車検が終わったら、法定点検を実施しましょう。

3-2. 法定点検を受けてない人もいる

法定点検は法律で”義務”となっています。

ですが、受けなくても罰則は特に規定されていません。

“ユーザー”、もしくは”代行”で車検を合格してしばらくすると、『法定点検を受けてくださいね〜』ってゆうハガキが来るくらいです。

そのまま忘れてたり、経済的に余裕がなかったりで受けない人もいるでしょう。

まとめ

以上、車検と法定点検の違いをブログにしました。

法定点検
ディーラー車検とセット
整備工場車検とセット
代行業者しない
ユーザー(車の所有者)しない
  • 車検と法定点検は”別モノ”
  • 車検は公道を走っていい車かの検査
  • 法定点検は車が故障しないための点検
  • 車検と法定点検は必ずしもセットではない
  • 法定点検は義務だが”罰則はない”

突然の車の故障で困るパターンと言えば、

  • 高速道路で突然故障
  • 暗い夜道で突然故障
  • 長期連休中に突然故障

などがあげられます。

修理業者やディーラー、整備工場も営業時間外や同じく連休中なんてことも”ザラ”ですからね。

車の知識があって、トラブルに対する”ノウハウ”がそこそこある人ならいいでしょう。

ケイコ
ケイコ

車なんてチンプンカンプン。業者に任せま〜す。

という方々は法定点検をきちんと実施しましょう。

0. 24ヶ月法定点検項目 一覧

点検項目点検内容12ヶ月法定点検
かじとり装置ハンドル操作具合
点検しない
ステアリングギヤボックス取付けの緩み
ステアリングのロッド及びアーム類緩み、がた及び損傷
ボール ジョイントのダストブーツの亀裂及び損傷
かじとり車輪ホイール アライメント
パワーステアリング装置ベルトの緩み及び損傷
油漏れ及び油量
取付けの緩み
制動装置ブレーキペダル遊び及び踏み込んだときの床板とのすき間
ブレーキのきき具合
駐車ブレーキレバー引きしろ
ブレーキのきき具合
ホース及びパイプ漏れ、損傷及び取付状態
マスタシリンダ、ホイールシリンダ及びディスクキャリパ液漏れ
機能、摩耗及び損傷点検しない
ブレーキ ドラム及びブレーキ シュードラムとライニングとのすき間
シューの摺動部及びライニングの摩耗
ドラムの摩耗及び損傷点検しない
ブレーキディスク及びパッドディスクとパッドとのすき間
パッドの摩耗
ディスクの摩耗及び損傷点検しない
走行装置ホイールタイヤの状態
ホイールナット及びホイールボルトの緩み
フロントホイールベアリングのがた点検しない
リヤホイールベアリングのがた
緩衝装置サスペンションの取付部及び連結部緩み、がた及び損傷
ショックアブソーバ油漏れ及び損傷
動力伝達装置クラッチペダルの遊び及び切れたときの床板とのすき間
トランスミッション及びトランスファ油漏れ及び油量
プロペラシャフト及びドライブシャフト連結部の緩み
自在継手部のダストブーツの亀裂及び損傷点検しない
デファレンシャル油漏れ及び油量
電気装置点火装置プラグの状態
点火時期
ディストリビューターのキャップの状態
バッテリーターミナル部の接続状態
電気配線接続部の緩み及び損傷点検しない
原動機本体排気の状態
エアクリーナエレメントの状態
潤滑装置油漏れ
燃料装置燃料漏れ点検しない
冷却装置ファンベルトの緩み及び損傷
水漏れ

ばい煙、悪臭のあるガス、有害なガス等の発散防止装置
ブローバイガス還元装置メータリングバルブの状態点検しない
配管の損傷
燃料蒸発ガス排出抑止装置配管等の損傷
チャコールキャニスタの詰まり及び損傷
装置のチェック、バルブの機能
一酸化炭素等発散防止装置触媒反応方式等排出ガス減少装置の取付けの緩み及び損傷
二次空気供給装置の機能
排気ガス再循環装置の機能
減速時排気ガス減少装置の機能
配管の損傷及び取付状態
熱害防止装置遮熱板の取付けの緩み及び損傷


エキゾーストパイプ及びマフラー
取付けの緩み及び損傷
マフラの機能点検しない


車枠及び車体
緩み及び損傷

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